転職エージェントは各エージェントの強みに違いがあるため、特徴を比較してあなたの転職目的に合った転職エージェントを選ぶことが大切です。
今回は、実際に転職エージェントに登録して転職活動を行った私が、転職活動をスムーズに行うための転職エージェントの賢い利用方法をご紹介します。
さらに、各社を比較しておすすめのエージェントをランキングでまとめました。
さいごに、転職の際にエージェントの利用をおすすめする理由も解説します。
この記事の内容
【総合型】転職エージェントおすすめランキング
転職エージェントに登録する際には必ず1社は登録すべき総合型転職エージェント。
総合型転職エージェントとは業界、年齢、職種、地域に限らず幅広い種類の求人を扱っているエージェントです。
取り扱い企業がとても多いため、あなたの希望の求人情報が見つかる可能性が高くなります。
それではランキングを紹介していきます。
総合型転職エージェントランキング 1位
リクルートエージェント
おすすめポイント
- 豊富な非公開求人
- 経験豊富なキャリアアドバイザー
- 良質な転職サポート
- 年収アップの実績
- 転職活動をサポートするスマホアプリ
求人案件25万件という業界最大の転職エージェント。
ある程度条件を絞っても紹介される案件が多く、さらに他の転職エージェントと比較する上でサービスの質の基準を知ることができるためおすすめです。
「まずは登録する」という方が多い、おすすめの転職エージェントです。
総合型転職エージェントランキング 2位
dodaエージェントサービス
おすすめポイント
- 転職サイト・転職エージェントを併設
- 豊富な非公開求人
- 親身で密度の高いサポート
- 活気がある転職フェアに参加できる
リクルートエージェントに次ぐ、業界No.2の大手転職エージェント。
あまり知られていませんが「doda子」でおなじみのCMは転職サイトのdoda。こちらで紹介しているのは人材紹介のdodaエージェントサービスです。
転職サイトは自分で求人をさがして、自分で応募するスタイルですが、dodaエージェントサービスを申し込むと、専任のキャリアアドバイザーが書類選考に始まり面接から採用までをトータルでバックアップしてもらえます。
「すぐに転職するわけでもないけど、いい求人があれば」という人は転職サイトのdodaに登録し、転職活動が本格化してきたらdodaエージェントサービスに申し込むのが良いでしょう。
総合型転職エージェントランキング 3位
マイナビエージェント
おすすめポイント
- 面接指導や履歴書の添削などに力をいれている
- 親切な対応をする
- 自社の他サービスと連動したサービス展開
- 8割の非公開求人を持っている
- 未経験・第二新卒に強い
マイナビエージェントは、業界・職種別に専任制のチームを編成しているため、業界や職種についての深い知識と理解を強みとしています。
それにより、面接指導や履歴書の添削に細かく対応できることから、どこよりも親切な対応をするという特徴を持っています。
さらに、多岐に渡るサービスを展開しているマイナビグループだけあって、就職情報サイト「マイナビ」や転職情報サイト「マイナビ転職」など、自社の他サービスと連動したサービス展開を行なっていることに強みを持っています。
【20代/初めての転職向け】第二新卒・未経験採用で高評価の転職エージェント
第二新卒や未経験採用に強い転職エージェントで20代~30代前半など、比較的若手の方におすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビジョブ 20's
ポイント
- 年間約17,000人の20代が登録
- 20代の転職事情を熟知
マイナビジョブ 20'sの信頼性の高い適性診断で自身を客観的に評価することにより、自分の強みや特徴弱みを分析し、希望の企業にあった対策を行うことができます。
大手マイナビグループが20代の転職に専任・特化し、20代の転職市場を熟知しているプロが転職のはじめから終わりまで徹底的にサポートするため、今までうまく転職できなかった人におすすめです。
ウズキャリ
ポイント
- たっぷり時間を使ったキャリアカウンセリング
- 1人ひとりに合わせた面接対策
転職サポートにかける時間が平均20時間と長いため、あなたの良さを細部まで引き出してくれます。その結果として、書類選考通過率は87%。就職内定率が86%と高いマッチング力を発揮しています。
また、若手の離職率が高いような企業は排除するなど、第二新卒・既卒・フリーター・ニートには合わないような企業とは契約をしないのをモットーとしています。
【30代~40代向け】キャリア人材におすすめの転職エージェント
続いては、30代~40代のキャリア人材におすすめの転職エージェントをご紹介します。
JAC Recruitment(JACリクルートメント)
ポイント
- 公開求人:7,000件
- おすすめ理由:外資系・管理職・専門職などのハイクラス転職におすすめ
ハイキャリア向けとして有名な転職エージェント。口コミでも「条件を満たす案件が多い」と満足度が高くおすすめです。
ただし、条件に満たない場合は登録できない場合もあるため、年収500万円以上で、国内大手やグローバル企業への転職を考えている方におすすめの有名転職エージェントです。
Spring転職エージェント
ポイント
- 公開求人:19,000件
- おすすめ理由:外資系への転職サポートも厚い
60カ国に展開する世界No.1の転職エージェント。
外国資本のため外資系の求人も多く、英文履歴書の書き方もサポートしているので、海外志向の方に特におすすめの転職エージェントです。
プロコミット
ポイント
- 求人数:不明
- おすすめ理由:ベンチャーの管理職希望者におすすめ
ベンチャーやスタートアップの要職に特化した転職エージェント。アドバイザーは全員転職経験があり、誠実な対応が評判です。
これまでのキャリアを活かして成長企業に貢献できるおすすめの転職エージェントです。
また、転職エージェントではありませんが、ハイクラス求人にはビズリーチやキャリアカーバーなどの転職サイトもおすすめ。
スカウト型転職サイトなので、登録すると転職エージェントからのヘッドハンティングもあり、転職エージェント経由の応募も可能です。
ご紹介した転職エージェントとの併用をおすすめします。
【女性向け】女性におすすめの転職エージェント
最後は、女性に特化した転職エージェントや、女性からの評価が高い転職エージェントを比較し、おすすめエージェントを紹介します。
パソナキャリア
ポイント
- 公開求人:38,000件
- おすすめ理由:サポートが高評価、年収アップ率67%
他社と比較して親身なサポートが評判で、男性はもちろん、女性からの評価が高いです。
女性サポートチームもあり支援が厚く、女性におすすめの転職エージェント。転職後の年収アップ率67.1%という実績もおすすめポイントです。
type女性の転職Agent
ポイント
- 公開求人:12,000件
- おすすめ理由:職種によって担当者が分かれている
大手転職エージェントでご紹介した、type転職エージェントの女性版。職種によって担当者が分かれているため、より深く業界について相談できます。
希望の20~30代の女性の案件が多く、若手の女性に特におすすめです。
【業界別】おすすめ転職エージェント
志望職種や業界が決まっている場合は、総合型の転職エージェントと合わせて、特定の業界に特化した転職エージェントへの登録をおすすめします。
ランキングではありませんが、業界別におすすめの転職エージェントを一覧でご紹介しましょう。
業界 | 転職エージェント名 |
IT・web | レバテックキャリア |
Geekly | |
マイナビIT | |
マスコミ | マスメディアン |
メーカーSE | メイテックネクスト |
コンサル | コンコードエグゼクティブ |
アクシスコンサルティング | |
ムービン | |
管理 | MS-Japan |
公認会計士 | マイナビ会計士 |
医師 | リクルートドクターズキャリア |
薬剤師 | 薬キャリエージェント |
看護師 | ナース人材バンク |
介護士 | マイナビ介護職 |
保育士 | スマイルSUPPORT保育 |
アパレル | クリーデンス |
土木・建築 | ヒューマンタッチ |
スポーツ | マーススポーツエージェント |
転職エージェント活用のメリット~転職サイトとの違いを比較~
転職活動の際には、転職エージェントと転職サイトの2種類のサービスを活用することが一般的。
そこで、まずは転職エージェントと転職サイトを比較し、転職エージェントの特徴を押さえながら、おすすめのポイントを見ていきましょう。
転職エージェントと転職サイトを比較
転職エージェントと転職サイトの比較表は以下の通り。
転職サイト | 転職エージェント | |
---|---|---|
求人 | 自分で検索し掲載から応募 | 担当者経由で非公開求人などの紹介 |
応募企業とのやりとり | 自分で行う | 担当者が日程調整や待遇交渉などを行う |
情報収集 | 自分で行う | 企業の内部情報の提供あり |
アドバイス | なし | 相談可能 |
選考準備 | 自分で行う | 面接対策・履歴書の添削あり |
このように、転職エージェントは、転職サイトと比較してサポートが手厚いです。
転職エージェントでは、自分が気付かなかった求人も紹介してくれるため、視野が広がり、応募する企業に合わせて面接対策や履歴書の添削も無料で行ってくれるので、内定率も比較的高いと言われています。
さらに、日程調整などの企業とのやりとりは転職エージェントが代行するため、忙しい方にもおすすめです。
一方、転職エージェントは求人者に担当者がつく仕組みのため、担当者によってサポートの質がばらつく面も。
転職エージェントは、求人者が就職すると、企業から、転職者の年収の3割程度の報酬を得ます。
そのため、担当者によっては、転職希望者を年収の高い会社に誘導するため、志望に合わない転職先を紹介することもあります。
転職の目的が曖昧だと、転職エージェントに押し切られてしまう可能性もあるため「どのような企業に就職したいのか」という点を明確にした上で、転職エージェントを利用することがおすすめです。
また、転職エージェントだけに頼るのではなく、転職サイトと併用したり、口コミサイト(Vorkers・キャリコネ・カイシャの評判・転職会議・2chなどがおすすめ)なども参考に自ら情報収集することも忘れないようにしましょう。
収集した情報を元に転職エージェントに相談するという方法もおすすめです。
こんな利用方法もおすすめ!
転職エージェントを利用するからといって、必ずしも転職エージェントが紹介した会社に就職しなければいけないというわけではありません。
転職エージェントは、社会人としての自分の価値を客観的に評価してもらえるサービス。そのため、市場価値を確認するために転職エージェントに登録するという利用方法もおすすめです。
転職エージェントを利用した採用までの流れ
転職エージェントの採用活動の流れは、以下の通り。
step
1転職エージェントに登録
公式サイトから必要項目を入力することで登録できます。
ほとんどの転職エージェントは5分ほどで登録が完了します。
step
2担当から連絡がくる
登録が完了したら、あなたの担当になるエージェントとの面談の日程を調整するため電話かメールで連絡がきます。
step
3転職エージェントと面談
転職エージェントの面談であなたの経歴やキャリアプラン、希望する企業の条件などを共有します。
step
4求人紹介
面談の内容を考慮した求人を担当者から紹介されます。
step
5履歴書・職務経歴書の添削/模擬面接
あなたの担当が企業に合わせた模擬面接や必要書類の改善点を教えてくれます。
step
6応募
紹介された求人に応募します。
あなたの担当に応募したいことを伝えれば代行して応募してくれて、企業との面接の日程調整をしてくれます。
step
7企業と面接
step
8内定
転職エージェントでは、希望企業とのマッチング、応募前には応募書類の添削、面接前には面接対策もサポート。応募自体は、転職エージェントの推薦として担当者が代理で行います。
担当者と二人三脚で転職活動を行うため、転職エージェントから連絡が来たらすぐに返信する、必要な書類は期限内に提出するなどの誠実な姿勢が大切です。
先ほどもご説明した通り、転職エージェントは応募者が就職して初めて収益になります。そのため、転職エージェントも「この人は転職する意思があるな」と感じられる応募者への対応を優先します。
転職エージェントのサポートが必要なのであれば、担当者からの連絡には積極的に応じ、本気であることをアピールしましょう。
転職エージェントの上手な活用方法
転職エージェントは、複数の会社に登録して比較しながら、徐々に絞っていく使い方がおすすめ。
これには、以下2つの理由があります。
ココがポイント
- 効果的に転職エージェントを利用するため
- 質の良い担当者を探すため
まず、転職エージェントを選ぶ時に大事なのは、求人数・提案力・サポート力の3点ですが、全てを網羅するには、大手転職エージェント2~3社+目指す業界に強い転職エージェント1~2社への登録から始めることがおすすめ。
日本には10,000社以上の転職エージェントがあり、それぞれ独自求人があって、強みなども違います。例えば、大手転職エージェントの強みは求人数が多い点ですが、100人ほどの求職者を1人の担当者で回すこともあり、サポートは比較的受けづらいです。
そのため、大手の転職エージェントで求人数をカバーし、サポートの手厚い転職エージェントでしっかり対策を行う、といった利用方法がおすすめです。
さらに、繰り返しになりますが、転職エージェントを利用した転職活動が成功するかどうかは、担当者の経験とスキルによる部分もあります。
良い転職エージェントの例
- 自分の市場価値を高めてくれるような提案力がある(優秀な担当者は、求職者のことを考えた上で、場合によっては「転職しない方が良い」というアドバイスをすることも)
- 業界や企業に精通している
- 企業のメリット・デメリットを踏まえて話をしてくれる
- リハーサルをしっかり行う
悪い転職エージェントの例
- 求職者の仕事内容を理解していない
- 業界について詳しくない
- 求職者が企業について理解していないのに応募しようとする
- ヒアリングをせず、的外れな求人を紹介をする
そのため、複数の転職エージェントに登録して比較しながら、最終的に担当者1~3人と付き合うことがおすすめ。
相性が悪いと感じた場合は、転職エージェントに担当者の変更を申し出ても構いません。
まとめ
転職を考える際は、転職活動の心強い味方である転職エージェントの利用をおすすめしますが、知名度を比較してただ有名なエージェントに登録すれば良いというわけではありません。
以上の比較ランキングを参考に、あなたが良い転職エージェントに巡り合えることを願っています。