30代

失敗できない30代の転職!オススメの業界や職種も紹介

人生の節目と言われる30代

女性も男性も結婚など環境の変化でキャリアアップを目指したいなどの理由から、転職を考える人も多い年代といえます。

エン・ジャパンが調査したアンケートでは転職コンサルタントの66%が「2020年は35歳以上の求人が増加する」と回答しました。

その理由としては「若手人材の不足により採用人材の年齢幅を広げざるを得ないため」とここにも少子化の影響が広がっています。

そこで本記事では、30代で転職が視野に入っているあなたに30代の転職活動事情や転職を成功させるポイントについて詳しくご紹介いたします。

  • この記事を書いた人

高木 なぎさ(たかぎ なぎさ)

高校卒業から美容業界 → 飲食 → IT企業にすべて未経験で異業種転職に成功。その経験から得意とする面接スキルやあらゆる転職エージェントを調べつくした知識を記事にまとめています。

転職理由は何が多い?みんなのきっかけパターン

あなたは何がきっかけで転職を考え始めましたか?

今の給与に不満がある人や、さらにスキルや経験をアップさせたい人など、理由は人それぞれあるかと思いますが、転職を成功させるためには「その転職に本当にメリットがあるのか」をまず考えてみましょう。

転職求人サイトのdoda(デューダ)が行った2018年のアンケート調査によると、30代の転職理由として意見が多かったのは次のとおりです。

30代の転職理由

  • 他にやりたい仕事がある
  • 会社の将来性が不安
  • 給与に不満がある
  • 残業が多い、休日が少ない

30代は結婚などのライフステージに変化を迎える人も多いため、20代の転職と比べると給与面やワークライフバランスの整った環境を意識する傾向があることが分かりました。

また、その他にも20代には見られなかった「会社の評価方法に不満がある」が8位にランクインしており、働きが給与や昇進に反映されない不満によって、転職を考える人が多いようです。

(出典:DODA「転職理由ランキング2018 年代別」)

 

成功例は人それぞれ!まずは自分と向き合おう

30代で転職を考えるきっかけは人によりますが、転職の成功例はひとつではありません。

そのため、転職をしたいと考えた時に、まずは「自分が転職に何を求めているのか」を明確にすることが大切です。

・20代で諦めたが希望する職種にこだわりたい
・職種ではなく給与に不満がある
・プライベートと両立したい
・経験を活かしたい
・新たな職種にチャレンジしたい

など、あなたがなぜ転職をしたいと思ったのかをじっくり考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

具体的な目的を持って転職先の条件を見極めることで、「失敗した。やっぱり止めておけばよかった」と、あとで後悔せずに済むでしょう。

将来、転職して良かった!と思うためには、自分の目的を明確にしながら、決して人と比べず、妥協をしないことを心がけて取り組みましょう。

 

未経験で転職しやすい業界やおすすめの職種

30代の転職が20代と異なる点は、「入社後に即戦力が求められる」ことです。

新卒や20代の採用活動では、未経験や資格がなくとも将来の投資として採用されるケースが多い一方で、30代はこれまでの経験で培ってきたスキルが会社に貢献できるかどうかが重要視される傾向があります。

また、年齢が上がるにつれて新しい仕事を覚えたり、働き方の変化に順応しにくいと言われているため、未経験の職種については同業種の転職に比べて採用が難しくなりやすいと言えるでしょう。

では、30代で未経験職種に転職を考えている場合は、どの業界が比較的採用されやすいのでしょうか?

未経験職種を歓迎している職種はこれ!

マイナビ転職に掲載されている求人募集で、未経験者を歓迎していることが多い職種を調べてみました。

1位:美容・ブライダル・ホテル・交通

2位:販売・フード・アミューズメント

3位:技能工・設備・配送・農林水産 他

4位:保育・教育・通訳

5位:医療・福祉

未経験者を歓迎する業界に多いのは、業界の成長により人材の需要が高まってきているホテルなどの旅行業界や、経験がなくても人間性やホスピタリティが重要視される接客業が挙げられます。

このように、未経験者を積極的に募集している企業は意外にも多いことが分かります。

企業が未経験を募集する理由としては、

人員を積極的に増やしたい

未経験でも一から育てていきたい

人間性を重視し、社風にあう人を採用したい

他の業種で培ったスキルや経験を活かしてほしい

などが挙げられます。

(出典:マイナビ転職「転職ノウハウ」)

 

高卒・未経験でも有利になる資格一覧

30代で未経験者でも転職できる業界・職種はたくさんありますが、資格を持っていることで転職がさらに有利になることがあります。

これから新たに異業種への転職にチャレンジしたい!という人は、資格の勉強を始めてみるのもひとつの手です。

ここでは、未経験職種の転職が有利になりやすい資格をご紹介します。

■宅地建物取引士

不動産契約は有資格者しか行えないため、不動産会社やハウスメーカーへの転職に有利。合格率が約15%と低めですが、専門技術は必要ないので勉強時間が割けるのであれば狙い目です。

 

■マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

WordやExcelなどのオフィスソフトを使用できる証明となるため、事務系に有利です。合格率も80%程と高いため、持っておいて損はない資格でしょう。

 

■電気工事士

電気工事は有資格者にしかできないため、電気工事会社やメンテナンス作業員に有利です。短期間で取りやすく、合格率も70%程と高めです。

 

■TOEIC

有利となるには最低でも600点以上が望ましいと言われています。
インバウンド業界に強く、施設の受付や航空鉄道系への転職にも有利です。

 

■医療事務

診断書やカルテの管理などをサポートする資格です。学歴関係なく人気の資格ではありますが、合格率は60%程なのである程度の勉強時間が必要でしょう。医療関係、介護施設等の転職に有利です。

 

■介護福祉士

介護業界の転職に有利です。資格がなくても転職しやすいですが、資格があればより有利となるでしょう。合格率は70%程と比較的高く、学歴を問わないのでチャレンジしやすい資格です。

 

30代で年収アップ成功者のマネしよう!

転職するにあたって、収入アップを目標としている人も多いでしょう。

しかし、未経験での転職の場合は年収が下がるケースもあるため、収入面だけをみて会社を選んでしまうのは危険です。

客観的に自分が会社に貢献できる能力を考慮したうえで、どの業界、職種であれば将来的な年収アップが見込めるかを考えるのがポイントです。

そこで、30代で年収アップ転職を目指すためにどのような人が転職で年収アップしやすいかを把握するとともに、転職活動への取り組み方をご紹介します。

 

①まずは自分の年収が適正なのか把握する

年収アップ転職を成功させるためには、まずあなたの年収が平均よりも多いのか、少ないのかを把握することが大切です。

同業種の平均年収よりも少なかった場合、転職によって年収アップが期待できる可能性が高まります。

ただし、同業種に転職する場合は、年収アップに相当するスキルや経験をどれだけ活かせるのかが重要視されます。

その企業が前職よりも高い給与を支払ってまで欲しい人材なのか、自分の能力をどのように貢献できるのかをアピールすることが重要です。

 

②入社後3年、5年後の収入で考える

企業では、従業員の給与を算定するための給与規定が定められています。企業は自由に金額を定めることができ、業界や業種によって相場が異なります。

転職先を選ぶ際、この給与規定で定められた金額が今よりも高い会社を選べば、当然ながら年収はアップするでしょう。

しかし、重要なのは初年度の給与だけでなく、入社して3年、5年後の年収がどうなるかです。いくら入社時の給料が高くても、昇給がほとんどなく、前職を続けていた方が将来的に収入が高くなったというケースもあります。

昇進制度の有無を調べることはもちろん、給与規定を参考にして将来の年収をシミュレーションし、将来的な利益を考えてみましょう。

 

③年功型から歩合制への変更で大幅な収入アップも

会社の給与の算定には、経歴によって年収がアップする「年功型」と、実力を評価して給与を定める「歩合制」というものがあります。

年功型とは終身雇用制と対応した日本独特のもので年齢や勤続年数に応じて賃金が上がるシステムで、歩合制は企業や個人の成果によって固定給に加算して賃金を支給する制度です。営業職などは後者が多い傾向があります。

これまで年功型で働きてきた人でも、歩合制の会社で高い成果を上げることができれば、大幅な年収アップに繋がる可能性があります。

ただし、実績を重視しすぎる場合、高い成果を出し続けなければ収入が減額されたり、月によって給料にばらつきが生じるリスクも高まります。

実力で評価してくれる会社を選ぶ際は、歩合に左右されない基本給がどれくらいあるのかを把握するとともに、歩合制に偏りすぎていないか確認しましょう。

 

④ベンチャー企業は柔軟に給与を決定しやすい

年収アップ転職を目指す人の中には、大手企業に絞って転職活動をしようと考える人も多いのではないでしょうか。

もちろん、大手企業でも年収が高い所もありますが、年収を決定する際には既存社員がベースとされるケースが多いため、同年代や配属部署で同じ金額からスタートすることが一般的です。

その点、中小企業やベンチャー企業のように企業規模が小さいほど、能力や経験に合わせて柔軟に年収を決定している企業が多数みられます。

転職時に年収が低い場合でも、大手企業に比べて管理職のポストが開いていることがあるため、昇進しやすく、将来的に年収がアップする可能性があります。

 

⑤福利厚生や手当金も考慮する

福利厚生が充実していたり、住宅手当などの手当金がある会社は、トータルの年収がアップする可能性があります。

現在の職場と給与が変わらない場合でも、住宅手当で月3万円の支給がある場合は、事実上36万円の年収がアップしていることになります。

また、福利厚生では、娯楽に関するものから育児や介護休暇など、様々なものが登場してきています。給与としての年収だけでなく、これらの手当や福利厚生が受けられることを加味すると、給与が同じでも得をしていると言えるでしょう。

 

環境や待遇、賞与が面接時と違っている!そんな時は?

現在の会社と比べて「良い会社」と思ったから転職したはずなのに、賞与などの待遇が面接で聞いたときと違う!という場合は、どうしたらよいのでしょうか?

特に賞与については経営状況によって左右されやすく、業績が落ち込んでいる企業では賞与が減額されてしまうケースもあります。

こういった転職後のトラブルがあった場合は、まず雇用契約書や就業規則を確認してみましょう。
労働基準法では、労働者を雇用する際には労働条件を明示することが定められており、職務の内容や賃金などの待遇においても、書面での交付が義務付けられています。

(出典:厚生労働省「労働基準法第89条」)

 

そして、明示された労働条件が事実と相違がある場合においては、雇用形態に関わらず労働者は即時に辞職できることが定められています。

(出典:東京労働局「労働基準法のあらまし」)

 

ただし、退職をせずに会社に改善を求めたい場合には、労働条件として明示された内容とは異なる旨を伝え、交渉をする必要があります。

不合理な理由により労働条件が改善されない場合は、人事部などに相談するか、厚生労働省が設ける「総合労働相談コーナー」へ相談してみるのも方法のひとつです。

 

30代で失敗しないためのポイント

30代の転職は、20代に比べて職種選びた求める待遇の水準が高いことからも、計画的に行うことが成功のカギと言えます。

「給与面で転職したのに収入が下がった!」

「プライベートの時間が無くなった!」

といったような後悔を招かないためには、以下のポイントを抑えてから転職活動に取り組むことをおすすめします。

 

ポイント①何を目標にするかを決める

転職活動が失敗しないためにも、何のために転職をするか目標をしっかり立てることがポイントです。

収入アップやプライベートを重視したいなど、すべての条件を満たす魅力的な会社はそう多くありません。そのため、「絶対に譲れないもの」以外については、柔軟に対応できる姿勢であることが求められます。

例えば、仕事においてワークライフバランスを最も優先したい人の場合には、収入が今より下がっても転職後に後悔しにくいと言えます。

どれを優先したいか分からない場合は、そもそも転職は必ず必要なのか、もう一度考え直してみる良い機会と言えるでしょう。

 

ポイント②職種選びは慎重に

30代の転職市場では、未経験でも積極的に採用活動を行っている企業もあります。しかし、30代後半になると未経験職種への転職が現実的に難しくなることから、同業種に絞って転職するか、未経験でもOKな職種を選ぶ方が賢明と言えます。

転職サイトに登録してどんな職種があるか調べてみるのも良いでしょう。地方であれば未経験や資格なしでもOKといった求人もあります。

転職サイトにはスカウト機能がありますので、自分では思いもよらない職業のスカウトがくる可能性もあります。

 

また、同業種へ転職する場合、転職回数の多さがデメリットに感じる人もいると思います。

しかし、転職回数が多くても経験やスキルがしっかりと培われていたり、転職に一貫性がある場合にはむしろ高印象を与える場合もあります。

転職が成功するために面接時や履歴書には前の仕事の不満を連ねるよりも、あなたが培ってきた能力や、企業に貢献できることをしっかり伝えることがポイントです。

 

ポイント③転職エージェントを活用する

年齢が高くなるにつれて転職活動が難しくなるため、30代の転職はやり直しがききにくいと言えます。失敗したくない転職だからこそ、自分だけで判断してしまわず転職エージェントの活用がおすすめです。

ハローワークや求人サイトなどを見て一人で転職を進める手段もありますが、なかなか自分の思い描いている理想の会社を見つけられず、心が折れてしまう人も少なくありません。

転職エージェントなら、これまでの転職データを踏まえた、客観的な判断ができるようになります。あなたのこれまでの経歴をみて、スキルや経験、人間性などを総合的に判断してもらえるので失敗するリスクを軽減でき、市場価値を見極めやすく、自分に合った転職先を転職エージェントからアドバイスしてもらえます。

特にポイントとしておすすめしたいのは、転職にあたって「自分のレベルを把握していない」「どのような職種が良いか分からない」など、自己分析や目標設定に悩んでいる人です。

転職エージェントにも様々ありますが、自分に相性のよい担当者との出会いに成功するためにも、まずは転職エージェントの登録から始めてみてはいかがでしょうか?

 

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まとめ

転職が難しいと言われてる30代ですが、企業によっては経験豊富な30代を積極的に採用しているところもあります。転職を成功させるためには、まずは自分の目標をしっかり持ち、「会社に何を優先して求めるか」を考えてみましょう。

そして、一度の転職で失敗なく終えるためには、効率よく転職活動をサポートしてくれる「転職エージェント」の活用がおすすめです。

能力や経験による市場価値を把握できることで、あなたがどのような会社に合ってるのかを転職エージェントからアドバイスしてもらえます。「どんな業界で通用するのか不安」「何から始めたらいいかわからない」という人にとって、エージェントの存在は心強いと思います。

また、面接や履歴書作成が苦手という人にも、失敗しないために転職エージェントのプロがサポートしてくれるところもあります。

転職してよかった!と思えるように、まずは信頼できる転職エージェントから探してみてはいかがでしょうか?

 

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