転職検討中の人であれば、「転職エージェントとは」について詳しく知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
転職エージェントとは、専任のキャリアコンサルタントが求人情報の紹介・選考対策・面倒な手続きの代行などを無料でサポートしてくれる転職支援サービスのことです。
転職のプロのアドバイスをもらえることや、手厚いサポートを受けられるからと転職エージェントを利用する人は多いです。
そんな転職エージェントでも、利用目的がぶれていたり利用の仕方や選び方を間違ったまま利用し続けてしまうと、満足のいく転職を実現できない可能性があります。
そこで今回は、転職エージェントとはどんな特徴を持つ転職支援サービスなのかを解説していきます。
利用するメリットや選び方・最大限活用するためのポイントなど、利用登録する前に知っておいてほしい情報をまとめました。
転職エージェントを使った転職活動に興味がある人は是非参考にしてみてください。
この記事でわかること
●転職エージェントとはどんな転職支援サービスか
●評判のいいおすすめ転職エージェント
●自分に合った転職エージェントの選び方
●転職エージェントの有効活用法
この記事の内容
転職エージェントとは
まず初めに、転職エージェントとはどんな転職支援サービスのことを指すのかについて解説していきます。
転職エージェントとはどんな転職支援サービス?
転職エージェントとは、人材紹介サービスを提供する有料職業紹介事業者のことで、厚生労働省から許可を得て事業を行っています。
簡単に言うと、専任のキャリアアドバイザーが転職者と企業との間に入り、相性のいい両者をマッチングしてくれる転職支援サービスのことです。
総合型転職エージェントと特化型転職エージェントの違い
転職エージェントは大まかに「総合型」と「特化型」の2つに分類することができます。
総合型はあらゆる業種・職種の求人を扱っている転職エージェントで、特化型はある業種・属性・対象とするユーザ層・地域などに特化した求人を扱っている転職エージェントです。
以下にそれぞれの特徴をまとめました。
総合型転職エージェント
●求人数が多い
●転職実績データや転職ノウハウが豊富
総合型転職エージェントの一番の強みは、保有する求人数が多いことです。
幅広く業種・職種・地域を網羅しており、大手企業から中小・ベンチャー企業の求人も扱っていることから、転職者の多様なニーズに柔軟に対応することができます。
その分利用者数が多いため、転職支援実績が豊富で企業データや転職ノウハウも沢山保有しています。
特化型転職エージェント
●業界に精通したキャリアアドバイザーが多数いる
特化型転職エージェントの強みは、特定の業種・職種や領域についての深い知識を持ち、企業と強い関係性を築いているキャリアアドバイザーが多くいることです。
求人数は総合型転職エージェントにはかないませんが、専門特化している分野や領域への転職支援のレベルは特化型転職エージェントの方が高いと言えます。
どんなことをしてくれる?
転職エージェントに登録すると、どんなことをしてもらえるのでしょうか。
具体的なサポート内容を見ていきましょう。
転職エージェントを利用することで提供してもらえる主なサービス内容は以下の6つです。
サービス内容
●非公開求人の紹介
●キャリア・転職の相談
●手続きの代行(面接日程の調整・年収交渉など)
●選考対策(応募書類の添削・模擬面談など)
●業界や企業の内部情報の提供
●プロ視点の転職アドバイス
これらの詳しい内容については、メリットについて解説する際に詳しくお伝えします。
転職エージェントの仕組みと無料のワケ
転職エージェントは基本的に全てのサービスを無料で利用することができます。
「基本的に」と言ったのは、キャリア相談や優秀なヘッドハンターからスカウトを受け取ることに対し、有料プランを設けている転職支援サービスも一部存在するためです。
なぜ無料で利用可能なのかというと、紹介先の企業から紹介料として成功報酬を受け取るからです。
転職エージェントは、転職者と企業をマッチングし、内定が出て入社が確定した時点で初めて企業から紹介料を徴収することができます。
紹介料の相場は、内定時に提示された転職者の年収の約30~35%としている場合が多いようです。
もし年収400万のオファーを承諾した場合、120万~140万円という高額な報酬を企業から受け取ることになります。
転職エージェントは、企業の採用担当者の代わりに人材探しをし、ベストマッチな人材を企業に紹介し入社して活躍してもらうことで報酬を得ているのです。
以上のような理由から、転職者は利用手数料0円ですべてのサービスを受けることができるのです。
転職エージェントと転職サイトの違いを比較
転職エージェント | 転職サイト | |
---|---|---|
転職活動の進め方 | 担当者と一緒に進める | 1人で進める |
相談・アドバイス | あり | なし |
求人の選択肢 | 担当者からの紹介 | 自分で自由に選択 |
情報収集 | 情報提供あり | 自分で収集 |
選考対策 | 対策サポートあり | 自分で対策 |
企業との調整 | 担当者が代行して対応 | 自分で直接対応 |
転職エージェントと転職サイトの最も大きな違いは、専任のキャリアアドバイザーがいるかどうかです。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーやキャリアコンシェルジュという転職のプロが転職支援の担当についてくれます。
そして様々な手厚いサポート支援を受けながら転職活動を効率的に進めていくことができます。
一方、転職サイトを利用する場合は、基本的に転職活動に関することは全て自分一人で行うことになります。
自分のペースで進めていくことができるため、自由度の高い転職活動ができるという特徴があります。
評判のいいおすすめ転職エージェント
転職エージェントを利用するなら、まず登録してほしいのが総合型転職エージェントです。
総合型転職エージェントは、転職支援業界の中でも大手とされるエージェントが多い傾向にあり、実績・データ・ノウハウ全てが豊富でバランスのいいサポート力を発揮してくれます。
保有する求人数も多く、大手の強みを生かしたサポートサービスも充実しているため、最低1社は登録してみることをおすすめします。
それでは、実際の利用者からの評判がいいおすすめの総合型転職エージェントを、ランキング形式で3社ご紹介します。
リクルートエージェント
おすすめポイント
●転職成功実績No.1!
●大手総合転職エージェントの中で、求人数もNo.1!
●幅広い業種・職種に対応
●対応エリアが広く地方へのUターン、Iターン転職にも対応
●応募書類作成や面接対策のサポートが手厚い
●取引先企業への交渉力が高い
リクルートエージェントは、転職成功実績・求人数共にNo.1の大手総合型転職エージェントです。
幅広い業種・職種を取り扱っており、大手の強みを生かしたサポート力や安定した企業への提案力があると定評があるため、転職活動をするにあたってまず登録しておきたい転職エージェントと言えるでしょう。
取り扱っている求人案件の対象年代層も多様なため、転職エージェントの利用を検討している人すべての人におすすめします。
doda
おすすめポイント
●転職サイトと転職エージェント両方の要素を持つ
●転職者満足度No.1!
●『doda年収査定』で自分の市場価値が分かる
●IT、通信系の会社に強くエンジニアの求人が多い
●中小優良企業や地方案件が充実している
●年収交渉を頑張ってくれたという声が多い
●転職セミナーやフェアを積極的に行っており転職に関する情報収集の場が豊富
dodaは、転職サイトと転職エージェント2つの機能を持っています。
dodaのエージェントサービスは、リクルートエージェントに次いで業界No.2の大手総合転職エージェントです。
転職に関する情報提供を積極的に行っており、多くの人が苦労する業界研究や自己分析におけるサポート体制も充実しています。
まだ転職を検討し始めたばかりという人は転職サイトのdodaに登録して情報収集を進め、本格的に転職活動をスタートする段階になったらdodaのエージェントサービスに申し込むのがおすすめ活用法です。
マイナビエージェント
おすすめポイント
●20代の支持率No.1!
●20代・第二新卒向けの非公開求人が豊富
●若手層の転職支援に強みがある
●中小企業案件も求人数が増えてきている
●若くて熱意のあるキャリアアドバイザーが多いと好評
●「マイナビITエージェント」など専門業界に特化したサービス展開もある
マイナビエージェントは、新卒領域で今とても勢いのあるマイナビが運営する総合型転職エージェントです。
キャリアアドバイザーだけでなく企業へ営業を行うリクルーティングアドバイザーからのサポートも手厚く、企業と求職者それぞれの希望がマッチしやすいように支援体制を整えてくれています。
新卒採用で培ってきた学生サポートノウハウを活かし丁寧で確実なフォローをしてもらえるため、転職を検討する20~30代前半の人はまず登録したい転職エージェントです。
業種・職種・目的別のおすすめ転職エージェントを確認したい場合は、以下のページで詳しくまとめているので是非参考にしてみてください。
おすすめな理由と利用するメリット7つ
冒頭で「転職エージェントとは」についてお伝えしましたが、実際に利用するならこれからお伝えする内容も踏まえて検討してみてください。
ここからは、転職エージェントを利用する前に知っておきたいポイントについてお伝えしていきます。
この順に沿って解説していきます
1.利用するメリットとおすすめな理由
2.利用する上で注意すべきデメリット
3.転職エージェントを利用した転職活動の流れ
4.あなたに最適な転職エージェントの選び方
5.転職エージェントの力を最大限活かす方法
まずは、転職エージェントを利用すると得られるメリットと何故転職エージェントがおすすめなのかについて見ていきましょう。
メリット&おすすめな理由
●非公開求人を紹介してもらえる
●企業の内部情報や転職ノウハウを教えてもらえる
●面倒な手続きや条件の交渉を代行してもらえる
●選考対策してもらえる
●転職のプロのアドバイスを貰える
●あなたの市場価値が分かる
●すべてのサービスが無料
非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントは、転職サイトや企業のホームページには載っていない「非公開求人」を保有しています。
非公開求人とは、一般には公開されていない求人のことで、応募が殺到するのを防いだり企業の戦略を明らかにしないようにする目的で非公開とされていることが多いです。
非公開求人は、高年収のものや重要ポジションのものが多い傾向にあり、これらは転職エージェントに登録していないと見ることも応募することもできません。
転職エージェントが保有する求人のうち8~9割が非公開求人だとも言われており、利用することでこれまで出会えていなかった人気企業の求人を見つけることができるでしょう。
企業の内部情報や転職ノウハウを教えてもらえる
転職エージェントは、これまで多くの転職者をサポートしてきているので豊富な経験とノウハウを蓄積しています。
また、企業の採用担当者や現場の社員と強いコネクションを持っているキャリアアドバイザーも多く在籍しています。
求人票からは分からない面接企業の内情を教えてもらえたり、過去に扱った事例内容を聞くことができるのも大きなメリットです。
面接企業の採用担当者がどういう人か、過去にその企業を受けた人の事例の内容など気になることはどんどん聞いてみるといいでしょう。
面倒な手続きや条件の交渉を代行してもらえる
転職エージェントに代行してもらえるものは主に以下の5点です。
こんな事をしてくれる
●求人の応募手続き
●面接の日程調整
●配属先、入社時期や給与の交渉
●入社関連手続き
●雇用契約書の確認
転職活動中は、上記のように企業とやり取りする場面が多く発生しますが、転職エージェントがそれらを代わりに行ってくれるので非常に楽に進めることができます。
在職中に働きながら転職活動を進めていてスムーズなやり取りができない人や、企業と直接条件交渉するのに抵抗がある人は多いです。
そのため、転職エージェントを活用することでストレスフリーな転職活動を進めることができるのは大きな魅力と言えます。
選考対策してもらえる
転職エージェントでは、企業に提出する履歴書・職務経歴書などの応募書類の添削や面接対策のサポートも受けることができます。
採用条件を満たしていても書類や面接で上手く伝えられずに選考不通過となってしまうケースは割と多いです。
数多くの転職事例を扱ってきた実績から効果的且つ実践的なアドバイスをしてくれるので、書類内容に自信が持てない人や面接が苦手な人は、是非アドバイスを受けてみましょう。
選考対策は転職エージェントが得意とするサポート分野の1つなので、バンバン活用していきましょう。
転職のプロのアドバイスを貰える
転職エージェントは、転職のプロです。
あなたを客観的に観察し、プロの目線でアドバイスしてくれます。
自分では気づかなかったアピールポイントを教えてくれたり、応募しようと思っている求人があなたにマッチしているか意見をもらうこともできます。
また、対話していく中で転職のイメージを持てたり自分の気持ちを整理できたりするので、転職について冷静に考えるいい機会となるでしょう。
あなたの市場価値が分かる
転職エージェントでは、あなたの経歴やスキルを基にキャリアの棚卸を行うことが可能です。
キャリアの棚卸とは、これまでのあなたの経験やキャリアを振り返り整理・分析することです。
これにより、自分は何ができ何をしたいと思っているのかに気づくことができます。
今の自分の立ち位置を教えてもらうことで、キャリアプランを考える機会となる点も大きなメリットと言えます。
すべてのサービスが無料
既にお伝えしましたが、転職エージェントの全てのサービスは無料で利用することができます。
確かに転職サイトやハローワークなども無料で利用できますが、転職エージェントならではの手厚い転職サポートサービスを無料で提供してもらえることを考えると、これは利用者にとって一番のメリットと言えるのではないでしょうか。
利用する際の注意点とデメリット3つ
転職エージェントを利用する際に注意しておくべきデメリットについて見ていきましょう。
注意点&デメリット
●自分のペースで進めづらい
●転職エージェントによって強みが異なる
●キャリアアドバイザーによってサービスの質が異なる
自分のペースで進めづらい
転職エージェントを利用する際に注意したいデメリットの1つ目は、自分のペースで転職活動を進められない場合があることです。
転職エージェントを利用するには、前提条件としてまず担当のキャリアアドバイザーと面談を行う必要があります。
転職サイトなどで求人を探す場合と異なり、転職を思い立った時にすぐ気軽に求人票を見るということはできません。
選考中も、面接の手応えを聞かれたり、選考結果やフィードバックなどの情報を共有するためにキャリアアドバイザーとやり取りをする必要があります。
応募書類のブラッシュアップや面接対策などをしてもらえる半面、それらのサービスを受けることで結果的に転職までの期間が長期化してしまうという見方もできます。
また、質の悪いキャリアアドバイザーから内定獲得後に受諾の意志決定を急かされるというケースもあるようです。
キャリアアドバイザーが介入する分、自分以外の別の要素による転職活動への影響が出てしまうこともあるのです。
そのため、自分のペースで転職活動を進めていきたい人は使いづらさを感じてしまう可能性があります。
転職エージェントによって強みが異なる
転職エージェントを利用する際に注意したいデメリットの2つ目は、転職エージェントによって強みが異なることです。
転職エージェントには、総合型と特化型の2つのタイプがあることは既にお伝えしましたね。
おさらい
●総合型転職エージェント
└ あらゆる業種・職種の求人を網羅している転職エージェント
●特化型転職エージェント
└ ある特定分野・領域に特化した転職エージェント
特化型転職エージェントはもちろんのこと、実は総合型転職エージェントも、各社それぞれ得手不得手があり強みを持つ分野や領域が異なっています。
取り扱っている業種・職種はどこも同じですが、特定の業界への転職支援実績が豊富だったり、独自サービスを提供していたり、特定の年代層への転職サポートに注力していたりと様々です。
転職エージェントによって一番の強みとするものが違っているため、自分の希望条件と転職エージェントの強みがマッチしていないと、理想的な求人と出会えず転職活動が思うように進まないというリスクも考えられます。
そうならないために、登録する転職エージェントを1社に限定せず2~3社を併用することをおすすめします。
また、自分に合った転職エージェントを利用することも重要です。
転職エージェントの選び方については後述するので確認してみてください。
キャリアアドバイザーによってサービスの質が異なる
転職エージェントを利用する際に注意したいデメリットの3つ目は、キャリアアドバイザーによってサービスの質が異なることです。
担当者という1人の人とコミュニケーションをとる訳ですから、どうしても相性の善し悪しが生まれます。
もし担当者との相性が悪いと、不信感やストレスを感じてしまい結果的に転職活動が非効率になる可能性があります。
キャリアアドバイザーの中には、転職者の要望や企業とのマッチング率を重視せずに、ただ大量の求人を紹介するだけのアドバイザーや自分の利益を優先してしまうアドバイザーもいるようです。
また、アドバイザー歴の浅い新人が担当になり、希望通りのサービスを提供してもらえないこともあるかもしれません。
その場合は、担当者の変更や他の転職エージェントの利用を検討するといった決断が必要でしょう。
担当者の質が全体のサービスの質に大きく影響してくるので、転職エージェントを利用する際は担当者の見極めをすることも必要です。
登録~入社まで|転職エージェントを利用した転職活動の流れ
実際に転職エージェントを利用する場合、以下のような流れで転職活動が進んでいきます。
転職エージェントに登録してから内定をもらい入社するところまで、各フェーズごとに見ていきましょう。
利用の流れ
1.公式ページから登録
2.キャリアアドバイザーとの面談
3.求人紹介
4.応募
5.企業面接
6.内定・入社
1.公式ページから登録
まず、各転職エージェントの公式ホームページから申込登録をします。
登録時に聞かれる内容はエージェントによって異なりますが、基本的に「プロフィール情報」「現在の職務情報」「希望条件」の3点はどのエージェントでも聞かれます。
登録後、数日以内にキャリアアドバイザーから電話かメールで面談日程調整の連絡がきます。
2.キャリアアドバイザーとの面談
キャリアアドバイザーとの面談では、主にあなたのキャリアや転職に期待することなどを聞かれ、それを基に今後のキャリアプランや転職活動の進め方を話し合っていきます。
面談は通常1時間~1時間半程度かけて行われ、場所は転職エージェントのオフィスで行うのが基本ですが、訪問するのが難しい場合は電話で面談を行うことも可能です。
また、もしあなたが転職すべきかどうかで迷っているのであれば、面談時に相談してみることもできます。
キャリアアドバイザーからプロのアドバイスをもらうことで、転職で何を実現したいかやそのタイミングがいつなのかを明確化できるでしょう。
3.求人紹介
面談結果を基に、エージェントが保有する求人情報の中からあなたが提示した条件に沿った求人を紹介してもらいます。
面談時にその場で何件か紹介してもらえることが多いですが、応募するかどうかは即答せずに一度持ち帰ってしっかり検討するようにしましょう。
求人票の内容を確認して興味を持った求人があったら、企業のホームページからだけではなく、キャリアアドバイザーからもその企業の詳しい情報を収集してみるのがおすすめです。
社風・雰囲気、企業の将来性、入社後のキャリアパス、書類選考・面接選考の難易度などの情報は求人票などからは読み取ることができないので、キャリアアドバイザーの情報力を活用するのがベターです。
応募しないと判断した求人に関しては、「希望職種でない」「勤務地が遠すぎる」など具体的な理由をはっきりと伝えましょう。
そうすることで、より自分の希望に沿った求人を紹介してもらいやすくなります。
4.応募
応募する企業を決めたら、企業へ提出する応募書類の準備を進めます。
履歴書と職務経歴書は提出する前にキャリアアドバイザーに添削してもらいましょう。
書類選考を通過しやすい書き方やより魅力が伝わるような表現の仕方をアドバイスしてもらえます。
応募書類が完成したら、キャリアアドバイザーが推薦状を添えて企業へ提出します。
推薦状とは、あなたの強み、人柄などを企業へPRする推薦文のことです。
履歴書や職務経歴書だけでは伝えきれないあなたの魅力をアピールしてもらえるので、こういった点でも転職エージェントを利用するメリットを感じることができますね。
また、この推薦状は見せてもらうことができるので、前もって要望を伝えておき推薦文の内容を確認しておくといいでしょう。
他己分析できるだけでなく、そのキャリアアドバイザーの提案力などを把握することができます。
5.企業面接
書類選考を通過したら、キャリアアドバイザーが企業とあなたとの間に入って面接の日程調整をしてくれます。
面接日まで少しでも時間がある場合は、模擬面接を実施してもらうのがおすすめです。
最低限のマナー・服装・注意すべき点をチェックしてもらえるだけではありません。
応募企業の採用担当者がどんな人か・どんな質問をされる傾向があるかなど、これまでに培ってきた情報やノウハウをフル活用して企業ごとの面談対策もしてくれます。
面接では、その対策を活かし力を出し切りましょう。
選考結果はキャリアアドバイザー経由で連絡が来ます。
もし選考不通過になってしまった場合は、採用担当者からフィードバックをもらっていることが多いので、その内容は真摯に受け止め次回の面接時に活かしていきましょう。
6.内定・入社
面接を突破し無事に内定をもらえたら、入社時期や年収などの条件交渉を進めます。
交渉自体はキャリアアドバイザーが代行して行ってくれるので、自分の希望をしっかりと伝えておくことをおすすめします。
転職エージェントは、あなたが高年収で入社するとその分多く報酬をもらえるので、企業と上手に交渉してくれます。
また、転職エージェントは退職についての知識も豊富なので、円満退職できるようサポートしてもらいましょう。
退職時にトラブルを抱えることのないよう、アドバイスをもらいながら退職手続きを進めるといいでしょう。
あなたに最適な転職エージェントの選び方
転職エージェントを利用すると、効率よく且つ有効的に転職活動を進めていくことができます。
しかし、適当に登録してしまうと十分なサポートを受けらないことや思うように転職が進まず難航してしまう可能性もあります。
前述したように、満足度の高い転職を実現するためには、自分に合った転職エージェントを選ぶ必要があるのです。
ここで言う自分に合った転職エージェントとは、以下のような特徴に当てはまる転職エージェントを指しています。
こんな転職エージェントを探そう
●自分と相性のいい優良なキャリアアドバイザーがいる転職エージェント
●自分の希望条件と、強みとなる業種やサポート内容がマッチしている転職エージェント
では、上記のような転職エージェントを選ぶためには具体的にどうすればいいのでしょうか。
あなたに最適な転職エージェントを選ぶための3つのステップをご紹介します。
選ぶ手順
1.転職で何を実現したいかを認識する(自己分析)
2.どの転職エージェントなら実現可能かを把握し何社か登録する(特徴把握)
3.優良なキャリアアドバイザーを見極め2~3社に絞っていく(厳選)
1.転職で何を実現したいかを認識する
自分に合った転職エージェントを選ぶための1つ目のステップは、転職することで何を叶えたいのかを認識することです。
具体的には、自己分析してみることをおすすめします。
自身のこれまでの経験やキャリアを振り返り、興味・関心・こだわり・向き不向きなどを再確認してみましょう。
すると自然と、数年後はこうなっていたいという将来像が見えてくるはずです。
そうやって導き出したキャリアプランは、何を実現するための転職なのかを理解するのに役立ってくれます。
何を実現するかが分かってきたら、希望条件をリストアップして優先順位をつけておくのもおすすめです。
自分の希望・要望やその優先順位をしっかり認識することで、どの転職エージェントであればそれを実現できるかという視点から転職エージェントを選ぶことができるのです。
2.どの転職エージェントなら実現可能かを把握し何社か登録する
自分に合った転職エージェントを選ぶための2つ目のステップは、各転職エージェントの特徴を把握し登録してみることです。
どんな転職エージェントなのかを見る際には、特に以下の3つについて確認しておくといいでしょう。
●求人数
●特化している分野や領域
●サポート体制
求人数はそのまま選択肢の量に直結します。
可能性を広げるためにも母数となる選択肢は多い方がいいので、1つの判断基準とするのがベターです。
どの分野や領域への支援を得意としているのかや、どんなサポートに力を入れているのかも把握しておくといいでしょう。
どの業種・職種・年代・属性・地域に特化しているのかが分かると、ステップ1で確認したあなたの実現したいことに対する支援が得意かどうかを判断することができます。
また、どんなサポートに力を入れているのかが分かると、転職活動をどう進めていけるのかを推測することができます。
一番最初のキャリアカウンセリングを最も大切にしている転職エージェントもいれば、求人をとにかく沢山紹介することに比重を置いている転職エージェントもいます。
どんなサポートを受けてどう活動していきたいかというあなたの要望と照らし合わせるためにも確認しておくといいしょう。
各社の特徴を把握した上で自分の希望に合いそうな転職エージェントが見つかったら、何社か登録します。
登録する際は総合型だけでなく特化型にも登録してみることをおすすめします。
特化型は、特定の分野や領域に特化している分、その方面へのサポートも充実していますし保有情報も深くて豊富です。
総合型で幅広く求人をみて気になった業種や企業が出てきたら、特化型でより詳しく情報収集したり、より専門的なサポートを受けたりという活用の方法もあります。
3.優良なキャリアアドバイザーを見極め2~3社に絞っていく
自分に合った転職エージェントを選ぶための最後のステップは、信頼できる良質なキャリアアドバイザーを見極めることです。
これは、転職をスムーズに進めていけるかどうかに影響してくるので、転職エージェント選びにおいて最も重要なことだと言えます。
キャリアアドバイザーの善し悪しを見極めるポイントは以下の6つです。
見極めポイント
●悩み相談を親身に聞いてくれるか
●人柄がよく信頼できそうか
●業界知識が豊富か
●キャリアアドバイザー歴が浅すぎないか
●対応は早いか(連絡はマメか)
●希望を考慮した求人を紹介してくれるか
ポイントを6つ挙げましたが、見極めの際に一番重要なことは会話してみた印象が良いかどうかです。
話しやすいか・親身な対応をしてくれるか・信頼関係を築けそうかといった視点で面談を受けてみてください。
気を遣わずに何でも気軽に相談できそう、話をしっかり聞いて要望にも対応してくれて信頼できそうと思う人がいれば、きっとその人はあなたにとって相性のいいキャリアアドバイザーです。
転職エージェントを活用して転職活動を進める際に一番避けたいことが、相性の悪いキャリアアドバイザーに流されて実現したかったことを実現できない転職をしてしまうことです。
そうならないためにも、キャリアアドバイザーとは信頼関係を築き主義主張をしっかりし合える仲でいるのが望ましいです。
もし合わないと判断したら、担当変更をお願いしましょう。
そのまま我慢して担当してもらっていると結果的に満足のいく転職ができない可能性も高いですし、転職活動が長期化してしまい時間が無駄になるリスクもあるので注意が必要です。
キャリアアドバイザーの見極めをしつつ、最終的には利用を続けていく転職エージェントを2~3社に絞っていきましょう。
なぜ2~3社か
●より多くの非公開求人に出会うため
●キャリアアドバイザーごとにあなたの評価が異なり、より正確な他己分析ができるため
●各転職エージェントの強みを活用できるため
●3社以上だと管理が大変なため
転職エージェントの力を最大限活かす方法
最後に、転職エージェントの力を最大限に活用し、満足度の高い転職を実現するためのポイントについてご紹介していきます。
転職エージェントを最大限活用するためのポイントは2つあります。
使い倒すためのポイント
●キャリアアドバイザーを上手く味方につける
●何のために転職エージェントを利用するのかを認識しておく
キャリアアドバイザーを上手く味方につける
転職エージェントを最大限活用する上で一番大切なことは、キャリアアドバイザーを上手く味方につけることです。
キャリアアドバイザーは並行して多くの転職希望者を抱えているため、全ての人に同じレベルの手厚いサポートを提供することはできません。
緊急度や転職希望者の状況等から優先順位をつけ対応していく必要があります。
そのため、少しでも優先順位を上げてもらい質の高いサービスを提供してもらうことができれば、サポート力をフル発揮してもらえるはずです。
優先度を上げてもらうためには、やはり転職への熱意をアピールするのが一番おすすめです。
どうして転職したいのか、転職して何を実現したいのか、いつまでに転職したいのかなど、今あなたが思い描いている転職の構想を面談の際に具体的に伝えてみましょう。
あなたの温度感をしっかりと伝えることが重要です。
熱意を伝えることが大事だと言いましたが、もちろん転職の軸が定まっていない状態で利用をスタートする人も沢山いると思います。
その場合は、相談のみからでも大丈夫です。
多くの転職エージェントでは相談だけの利用も歓迎しているので、相談したいことが明確になったら、まずは気軽に足を運んでみましょう。
相談の結果、転職することになったら、キャリアアドバイザーのアドバイスをもらいながら転職の軸を定めていけばいいのです。
何のために転職エージェントを利用するのかを認識しておく
また、何のために転職エージェントを利用するのかを認識して面談に臨むことも重要です。
キャリアアドバイザーとの面談時間は通常1時間~1時間半ほどです。
短時間ですが転職のプロと1対1で対話する機会は多くはないので、このチャンスを有効活用するために何か目的意識を持った上で面談に行くことをおすすめします。
●非公開求人をみて転職の幅を広げたい
●一人での転職活動に行き詰ったのでプロのアドバイスが欲しい
●目指したい業界があるので、業界知識や転職成功の可能性があるか知りたい
●面接がどうしても通過しないので一緒に対策を考えてほしい
●早急に転職したいので今すぐ求人を紹介してほしい など
このように面談を通して知り得たいものを1つでも明確化しておくことで、頼る部分と自分で判断する部分との線引きをすることができます。
そういった軸を持てていると、伝えたいことを言葉に出し、疑問点があれば質問し、断りたいことを直接NOと言うことができるはずです。
結果的に、キャリアアドバイザーに流されることなく意思決定することができ、思わぬ結果を招いてしまうこともなくなるのです。
まとめ 転職エージェントとは転職活動を知り尽くしたプロフェッショナル
いかがでしたでしょうか。
転職エージェントとは、転職活動を知り尽くしたプロフェッショナル集団であり、あなたと企業とをつなぐ架け橋となる存在です。
その力をフル活用できれば、有効的に転職活動を進めていけること間違いなしです。
ですが、利用する際は「何を実現するための転職なのか」というあなた自身の声を一番大切にしてください。
転職エージェントはあくまで転職をサポートするのがお仕事です。
転職後どうなっていたいかをキャリアアドバイザーと共有し合い、二人三脚で納得のいく転職を成功させましょう。