転職エージェント

現役転職エージェントが教える!中断タイミング別メール例文と注意点!

転職希望者
今の会社に残ることにしたけど、途中で中断したいって転職エージェントになんて伝えれば良いんだろう?

 転職エージェントを利用して転職活動を行っている中で、他の企業から内定が出たり、退職する理由がなくなったりした場合、どうして良いか悩んだ経験はありませんか?

転職活動は、複数の転職エージェントを利用することや、企業への直接応募など様々なルートで行うのは普通のことなので、利用を中断すること自体は問題ではありません。

しかし、だからといってマナーを欠いて身勝手に転職エージェントの利用を中断した場合、再び転職活動を開始したときに、転職エージェントから仕事を紹介されづらくなる危険性があります。

この記事では、転職エージェントで10年間営業として勤務している筆者が、転職エージェントの利用を中断するときの注意点と、中断方法をお教えしていきます。

転職エージェントに送る辞退メールの例文も載せておきますので、ぜひ参考にしてください。

  • この記事を書いた人
転職案内人

転職案内人masanokisetsu
(30代半ば/O型)

人材系企業勤務10年(うち4年は管理職として勤務)の転職・人材市場の専門家。
年間約480名の求職者と面談をし、10年で約1200名以上の就職をサポートする。
長い業界経験から得た
・人材市場の最新動向
・スムーズな転職を実現するための有益な情報
・欲しい人材になるためのポイント
・転職エージェントの裏事情
などなどを発信しています。

そもそも途中で辞められるの?迷惑がかからないタイミングとは

結論から言うと、途中で転職エージェントを中断しても問題はありません。

しっかりとマナーを守って中断をした場合は「転職が無事に決まって良かったですね」という言葉がけをしてくれる転職エージェントが大半です。特に悪い印象を与えることはありませんので安心してください。

ただし中断するタイミングによっては、転職エージェント側や紹介先企業に迷惑をかける可能性がありますので注意が必要です。

まずは、転職エージェントや紹介先企業にどのくらいの迷惑がかかるかを、中断するタイミングごとに把握しておきましょう。

転職活動の進捗度に対する迷惑度を分かりやすいように「★5段階」で表現していきます。

求人を探してもらっている段階

中断・迷惑度:

初回の登録及び面談を完了し、求人を探してもらっている段階での中断は、まったく問題ありません。

この段階で中断の連絡をもらうことは転職エージェント業界では日常茶飯事です。また、あなたと転職エージェントとの間で完結している話であり、紹介先企業には何ら迷惑をかけていないので全く気にする必要は無いです。

電話でもメールでも構いませんので、サービスの利用を辞める旨を中断理由を添えて転職エージェントに伝えてください。

面接決定前(書類選考中)

中断・迷惑度:

面接が決定する前の中断は、それほど迷惑は掛かりません。

面接日の日程調整に入っている可能性はありますが、まだ紹介先企業の予定を押さえていない段階であれば、迷惑度は低いです。

強いて言えば、転職エージェントが紹介先企業に人材紹介のメールや電話をしたことや、企業側が選考書類を確認したことで手間を取らせてしまったことくらいです。

このタイミングでの中断は、ほとんど気にする必要は無いでしょう。

面接日程決定後

中断・迷惑度:

書類選考に通過し、一次面接の日程が決定しているタイミングでの中断は、少しだけ迷惑度が上がります。

なぜなら、企業の担当者は面接のために予定を調整し時間を空けてくれている状態だからです。面接日が確定しているということは、担当者はその時間に他の予定を入れられません。

もしかすると、面接の時間が押さえられているために商談のアポイントを先延ばしにしたなど、機会損失が発生している可能性もあります。

ただまだ選考の初期段階での中断なので、それほど迷惑はかかっていないはず。

丁重にお詫びをすれば問題無いでしょう。

面接後および採用・内定後

中断・迷惑度:

面接後、結果が出る前に「やっぱり辞めておこう」ということもあると思います。

このタイミングでの中断は、企業側に実際に面接の時間を取ってもらっているだけに、迷惑度は少々上がります。

特に最終面接をした後の中断の場合は、社長や役員が面接しているはずので、転職エージェントにちょっとしたクレームが入る可能性も。

最終面接前の中断の場合は、転職エージェントから「面接だけ受けてください」と言われることもあるので、そのときは可能な限り応じるようにした方が賢明。

その後の、転職エージェントからの評価(=紹介してもらえるか否か)にもつながってきます。

ただ、実際面接をして担当者に話を聞いたり、会社の雰囲気を感じたりして選考辞退することは良くある話で、企業側も慣れているはずです。

そのため少し迷惑をかけるのは事実ですが、辞退する際にマナーを守ってしっかりお詫びを伝えれば、過度に気にする必要は無いでしょう。

入社直前

中断・迷惑度:

入社直前になってからの中断は、企業・転職エージェントの双方にかなり迷惑をかけます。

企業は、入社するための社内稟議や各種手続きなど、かなりの手間をかけています。

それらが全て完了し、あとは入社を待つだけという段階で辞退をされた場合、今までかけた時間と労力は全て水の泡。

怒り心頭で、転職エージェントにクレームを入れるのは当然の心情でしょう。

転職エージェントと企業との信頼関係にひびが入ってしまうことも考えられるため、転職エージェントとしても大ダメージです。

理由にもよりますが、このタイミングで中断を申し込んだ場合、今後そのエージェントからの紹介が消極的になることは避けられないでしょう。

問題なく中断するために注意しておくべきポイント

転職エージェントの中断は原則いつでも可能だが、タイミングによって迷惑度が違うことがお分かりいただけたと思います。

では、転職エージェントの利用を中断するとき、どのような注意点があるのでしょうか?

中断する際の対応を間違えてしまうと、その後転職活動を再開したときに支障が出る可能性も。

この章では、問題なく中断するために知っておくべき注意点をお伝えしていきます。

事前に転職エージェントに相談しておく

まずは、はじめに転職エージェントと面談をした段階で、中断をする可能性があるのであれば、その旨を事前に相談しておくことが重要です。

転職エージェントや紹介先企業に失礼だからと、他社の選考を受けていることを隠したり、まだ転職する気がそれほどないのに選考を受けることを承諾したりするのは、あまりおすすめできません。

伝えるのが遅くなればなるほど色々なところに迷惑をかけることになるので、できるだけ早く伝えるのが基本。

事前に中断する可能性があることを伝えても、それを前提に紹介してくれるエージェントもいますし、面接してくれる企業もありますので安心してください。

また逆に、何も自分の状況を伝えずに中断するのも得策とは言えません。

後々問題にならないためにも、転職エージェントには今の自分の状況を洗いざらい伝えて、アドバイスをもらうようにしましょう。

中断することが決まったらすぐに「電話+メール」で伝える

転職エージェントの利用を中断しなければいけない事情が生じた場合、できる限り迅速に転職エージェントの担当者に報告しましょう。

特に迷惑度が高いタイミングで中断する場合は、まずは電話でその旨を伝え丁重にお詫びし、その後に重ねてメールで感謝とお詫びを伝えるようにしてください。

電話で連絡することですぐに相手に伝えることができて迷惑が最小限に押さえられますし、その後にメールを送ることで「本当に申し訳なく思っている」ことを伝えることができます。

電話がつながらなかった場合は、取り急ぎという意味でメールが先でもOKです。

この報告をないがしろにしてしまうと、転職エージェントからの評価が下がり、改めて転職活動を再開したときに積極的に紹介してもらえない可能性があります。

そうならないためにも誠意をもって、迅速に中断の連絡をするようにしてください。

中断する理由をはっきり伝える

転職エージェントの利用を中断する際は、中断理由をはっきり伝えるようにしましょう。

「こんな理由伝えていいのかな」
「正直に理由を伝えたら嫌味を言われて、今後求人を紹介してもらえないかもしれない」
と思うこともあるかもしれませんが、転職エージェントは今後の参考にするために純粋に中断する理由を聞きたがっています。

具体的な理由を伝えずうやむやにしたり、ただ中断するとしか伝えないのでは、転職エージェント側にしこりが残ります。

もちろんあなたに対しても、あまり良い印象は残りません。

しっかりと中断理由を伝えることで、転職エージェントはあなたに対し「誠意がある人」という印象を持つので、転職活動を再開したときもスムーズに求人紹介してもらえる可能性が高まるでしょう。

また、嘘の理由を言うのは辞めたほうが無難。

嘘をついたことを覚えていなくて、後々再開したときに言っていることに辻褄が合わなくなることが多々あります。
中断する理由の例は、

・希望が通ったのでいまの会社に残ることにした
・他社で内定が決まった

などでOKです。
もし面談後に中断を伝えるなら、

・担当者の態度に疑問を感じた
・企業イメージが違った

など正直に伝えれば問題ありません。
言いにくい理由もあるでしょうが、自身の評価のためにも丁重にお詫びをしつつ、正直に伝えるようにしましょう。

転職エージェントを利用中断するときに絶対やってはいけないこと

転職エージェントの利用を中断するときに、絶対やってはいけないことがあります。

これをやってしまうと、今後その転職エージェントで求人を紹介してもらうことは難しくなるでしょう。

転職活動を再開したとき不利にならないためにも、この章で挙げるNG行為は絶対にしないように肝に銘じてください。

メールだけで中断を伝えるのはNG

転職エージェントによっては、Webに退会用のフォームが用意されておりフォームに記入をすることで手間なく退会することが可能です。

ただ、退会用フォームを利用する場合でも、既に転職エージェントの担当者と連絡を取り始めている場合は、電話やメールで退会理由と感謝の気持ちを伝えておきましょう。その対応をしておくだけで、よりスムーズな退会をすることができます。

 

連絡することなく中断する

転職エージェントの利用を中断するとき、つい連絡するのが気まずくて音信不通になってしまう人もいるかもしれません。

気持ちは分かりますが、転職エージェントからの連絡を無視した場合、信用を失い悪い印象を残すことになります。

音信不通になった記録は、履歴として残ってしまいますので、転職活動を再開したときに利用を断られる可能性もゼロではありません。

たとえ気まずくても、利用を中断するときは必ず連絡をし、丁重にお詫びをするようにしてください。

 

紹介先の企業に直接連絡することはしない

利用を中断するときの連絡は、必ず転職エージェントにしてください。

選考が進んでいるからと言って、間違っても紹介先の企業に直接連絡しないようにしましょう。

転職エージェントを介して紹介を受けている以上、すべての連絡は転職エージェントを通すのがルールでありマナーです。

紹介先の企業に直接連絡をしてしまうと「常識のない人」と評価を下げることになります。

そのため、転職エージェントの利用を止める場合は、必ず転職エージェントに相談および連絡をしましょう。

 

サポートを再開してもらうことってできるの?

転職エージェントの利用を再開することは可能です。

転職エージェントは求職者がいないと企業に人材を紹介できないため、利用者が転職活動の再開することはとても嬉しいはず。

しかし、前回の中断時の状況によっては、

 「また辞退になるかもしれない」

「前回、音信不通になったから今回もまた同じかも」

「常識のない対応だったから紹介は難しいな」

 などという判断をされ、再開しても「転職エージェントから全然求人を紹介してもらえない」ということもあり得ます。

そうならないためにも、利用を中断するときは誠意をもって転職エージェントと対応するようにしましょう。

 

利用停止の流れとメール例文をご紹介

転職エージントの利用を止める場合、中断を希望するメールを送ることになります。

この章では、どのような文面で中断メールを送付すれば良いのか、中断するタイミングごとに例文を紹介していきます。

利用中断の流れ

利用を中断する際の基本的な流れは、「電話をして」から「メールをする」です。

まずは、電話で転職エージェントに状況を伝えましょう。

そうすることによって、相手に早く伝えることができ、また誠意も伝わります。

場合によっては相談した結果、中断とは別の選択肢が見つかるケースもあります。

電話で伝えれば中断・退会手続き的にはそれで完了ですが、転職活動を再開したときの評価を下げないために、併せてメールでもお詫びの連絡をすることをおすすめします。
またメールを送ることによって、中断の意思を履歴に残る形で確実に伝えることもできます。

ただし相手が電話に出ず、中断の旨を伝えるのが遅れてしまいそうなときは、メールが先でもOK。

相手の状況によっては、電車内など「電話は出られないけどメールは見られる」ということもあるため、メールの方が早く伝えられる可能性もあるからです。

どのタイミングで中断する場合でも、「電話」+「メール」の連絡を併せて行うことは原則守るようにしましょう。

求人を探してもらっている段階で中断する際のメール例文

株式会社●● ●●様

いつもお世話になっております。■■ ■■(自身のフルネーム)でございます。
先日は、ご丁寧に面談をいただき、誠にありがとうございました。
貴社より求人を探していただいている段階で大変申し訳ないのですが、この度別の会社にて内定をいただくことができました。
つきましては、貴社の利用を中断させていただくことになりますので、お手数ですがお手続きのほど宜しくお願い致します。

●●(担当エージェント)様には大変良くしていただき、とても感謝しております。
今後また転職の機会があった際は、ぜひお力添えいただければと存じます。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

■■ ■■(自身のフルネーム)

面接日程決定後に中断する際のメール例文

株式会社●● ●●様

いつもお世話になっております。■■ ■■(自身のフルネーム)でございます。
先ほどはお忙しい中、お電話のご対応をいただきありがとうございました。
今回は、せっかく面接日のご調整をいただいたにもかかわらず、辞退という結果になったこと心からお詫び申し上げます。
現職にて思わぬ引き留めをいただき、待遇を大幅に改善してもらうことになったため、大変身勝手ではありますが、現職を続けることに致しました。
一旦は貴社の利用を中断させていただくことになりますが、今後また転職の機会があった際は、ぜひお力添えいただきたく存じます。

●●(担当エージェント)様には大変良くしていただき、とても感謝しております。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

■■ ■■(自身のフルネーム)

面接後および内定後に中断する際のメール例文

株式会社●● ●●様

いつもお世話になっております。■■ ■■(自身のフルネーム)でございます。
この度は、せっかく面接のお時間をいただいたにもかかわらず、辞退という結果になり、心から申し訳なく思っております。
●●(担当エージェント)様にも多大なるご迷惑をおかけしていることと存じます。
重ねてお詫び申し上げます。
今回は、家庭の都合によりしばらくは就職をあきらめ貴社の利用も中断することになりますが、今後また機会があった際、もしお力添えいただけるのであれば、ぜひお願いしたく存じます。

この度は多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。

■■ ■■(自身のフルネーム)

入社直前に中断する際のメール例文

株式会社●● ●●様

いつもお世話になっております。■■ ■■(自身のフルネーム)でございます。
この度は、入社直前の時期にもかかわらず、辞退という結果になり本当に申し訳ございません。
●●(担当エージェント)様にも、▲▲(紹介先企業名)様にも多大なるご迷惑をおかけしていることと存じます。
内定をいただいたあと、今日まで自分なりによく考えさせていただきましたが、やはり▲▲(紹介先企業名)様は、僭越ながら私に合った社風ではないのでは、と悩んでおりました。
その折、先般より選考を受けておりました会社にて、内定の通知をいただき、そちらに入社することに致しました。
大変、身勝手な振る舞いであり、ご報告が入社直前になったことも含め、お詫びの言葉もありません。
今後は、貴社の退会することになりますが、非常によくしていただいたご恩は忘れません。今後の貴社と●●(担当エージェント)様のご活躍を心からお祈り申し上げます。

この度は多大なるご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした。

■■ ■■(自身のフルネーム)

 

まとめ:理由を伝えて転職エージェントに相談しよう!

いかがでしたでしょうか。

ここまで、転職エージェントの利用を中断する方法と、注意点を紹介してきました。

転職エージェントは転職活動においては心強い存在です。

そのため、中断しようと思ったときも、すべてを包み隠さず話し相談することが最も良い方法だと思います。

一度中断するとしても、また再開したときにしっかりサポートしてもらうためには、転職エージェント側に迷惑がかからないようにすることも大切。

しっかりとマナーを守ることで、転職エージェントの利用を再開したときにも快く歓迎してくれるはずです。

後々問題にならないためにも、利用中断に対して何か不安なことや気になることがあれば、すぐに転職エージェントに相談するようにしてくださいね。

 

 

Copyright© 転職エージェントおすすめ.jp〜転職サイト比較ランキング〜 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.

Verified by MonsterInsights