転職エージェントに登録したらまず、あなたの担当者から面談をしたいと連絡がくるはずです。
面談では自分に合った仕事の求人情報を紹介してくれるのはもちろん、面接のコツをアドバイスしてくれたり、転職への悩みなども相談できるアドバイザーとして、あなたを転職成功に導いてくれるでしょう。
とはいえ転職エージェントとの面談であなたの想いをうまく伝えられないと、希望とは違った企業を紹介されてしまうといったことも起こりえてしまいます。
この記事では面談と面接の違い、転職エージェントとの面談で事前に知っておくべきことについてお話ししたいと思います。
なぜ面談が必要なのか?
転職エージェントとの面談は、「あなたの希望する条件」や「退職のきっかけ」などをヒアリングし、あなたのことを良く知るために行います。
その情報を元に、どの企業にマッチするのかを考え、より良い求人を紹介するのです。
また、不安要素をどう対策するか?など転職のプロからの視点であなたにアドバイスをしてくれます。
この面談がしっかり行えないと、希望とは違う求人を紹介されたり、サポートをちゃんと受けれなくなることもあるので注意が必要です。
当日の流れ
面談に行く前に面談当日の流れを確認しておきましょう。
step.1 自己紹介
まずはお互い軽く自己紹介をします。
それからエージェントの特徴や利用方法などを説明してくれますので、この機会に担当者の得意な業界やこれまでの実績などを質問してみましょう。
step.2 あなたの経歴の確認
転職エージェントに登録した際のあなたの経歴や仕事内容に間違いがないか、抜け漏れがないかを確認していきます。
担当のエージェントはヒアリングをしながらあなたの強みやアピールポイントを明確にしてくれます。
step.3 希望条件の確認
これからあなたがどんなキャリアを目指していきたいのか、退職理由や転職先企業にどんなことを求めているのか、などこのあと企業とのマッチングをするために必要なあなたの条件をヒアリングします。
この際に譲れないものと妥協できることを事前に明確にしておくとスムーズに話が進みます。
もちろん、ここでどんな企業が自分に合っているのか質問してみても良いでしょう。
所要時間
転職エージェントや担当者にもよりますが、だいたい30分~90分となっています。
当日、面談の後に予定を入れるのであれば2時間は確保しておきましょう。
面談場所
基本的には転職エージェントのオフィス内で面談を行います。
ただし、土曜日などで込み合っているときはオフィス近くのカフェなどで行われることもあるそうです。
面談時に押さえておくべきポイント
複雑化している転職市場のシステムにおいて、あなたがより希望に沿った職業につくには担当の転職エージェントがあなたをより理解することが必要です。
転職エージェントは「自分自身を売り込んでくれる代理人」ともいえます。
自分で強みとセールスポイントをきっちりと話せるよう、事前に準備をしておきましょう。
ココがポイント
あなたのキャリアの中での職種や担当業務なども要点をかいつまみ、まとめてスムーズに話せると良いでしょう!
転職エージェントの方に提出するための履歴書/職務経歴書も前日までにしっかりと用意しておくことで、自分の頭の中でも自らにキャリアが改めて整理でき、話も整理されやすく面談の進行がよりスムーズに進みます。
あなた自身がこのような業界で、こういった職種でキャリアを歩んできたと明確に説明するようにしましょう。転職エージェントに自身の特性の理解を深めてもらえば、適性もより判断しやすくなります。
ココがポイント
なぜ転職したいか?の質問への回答は準備しておきましょう!
実際には色々と理由はあるでしょうが、ポイントは、嘘偽りなく、そして包み隠さず全てを転職エージェントに話すことです。
転職エージェントの担当者が面談の会話の中で「この人に合う職種/業種や会社はどこだろう?」とあなたに最適と考えられるプランを探すためです。
ここで事実でないことを伝えてしまうと後ですれ違いが発生してしまいます。
例えば実際のところは「今の会社はお給料が希望より少ないから転職したい」という転職理由であるのに、面談の時に「職場の環境が自分に合わなかったから...」などと、建前の理由を言ってしまったとします。
すると、エージェントとしては職場環境の評判はよい所を優先して探すため、前の会社と給与が変わらないところを紹介されてしまい、本来のあなたの希望条件を満たせないことが起こります。
ココがポイント
条件面での優先順位を自分の中で明確にしておくことが最も重要と言えるでしょう!
あなたが志望する業種・業界についても本音で相談しましょう。「やってみたいけど未経験」といった場合でも全く問題ありません。
また、業種や給与だけではなく、以下のような福利厚生の希望を出すことも可能なので、条件をリストアップしておくと伝えやすいでしょう。
- 有給休暇が取りやすい
- 残業が少ない
- 産休/育休がある
- 転勤がない
金銭面の条件なのか、福利厚生面の条件なのか、それとも通勤距離などを考慮した立地なのか。理由は様々で、またひとつではありません。
複数の理由が絡み合っているからこそ、その優先順位を明確に決めておかないと後々、後悔することになりかねません。希望条件間の優先順位は十分に時間をかけて検討しましょう。
本当の転職希望理由ではない内容を告げることで、せっかくの紹介を断らなければならなくなったり、何よりお互い徒労に終わりますので良い転職環境とは言えません。
自らの希望を実現するためにも、転職を望む理由は建て前を使わずはっきりと言えるよう、自分の中での整理や準備をしておくべきでしょう。
事前に準備しておく持ち物
それぞれの転職エージェントから、事前にメールや電話で案内がありますが、一般的に以下のものは持っていきましょう。
筆記用具
面談の際は、基本的に筆記用具が用意されていることは殆どなく、大事な面談内容のメモを取るためのノートとあわせて筆記用具が必要になります。
当日うっかりして忘れてしまったという場合は、最寄りのコンビニなどで購入しておきましょう。
履歴書/職務経歴書
そして、もちろん必要になってくるのが履歴書/職務経歴書です。
これまであなたがどんなキャリアを過ごしてきたのかをわかりやすく伝えるための便利なアイテムですので、必ず忘れ持っていくようにしましょう。
転職エージェントの中には事前にインターネットのマイページなどで入力しておくケースもあるようです。
大きいカバンやA4以上のファイル
筆記用具や履歴書と比べると意外かもしれませんが面談の際に資料などをたくさんもらうことがあるため実は重要なアイテムになります。A4サイズが入るものを用意しておくと良いでしょう。
実際にはそれぞれの転職エージェントごとの封筒などで渡してくれますが、きちんとカバンに入れて持ち帰ることで印象もよくなります。
その他にもあなたの成績を表せるような資料や、モノづくりのお仕事でしたら、ポートフォリオを持っていくことをおすすめします。
より良いサポートを受けるためには?
面談でヒアリングしたあなたの印象や経歴などは転職エージェントが企業にあなたを紹介するときの材料となります。
ここでエージェントに良い印象を持ってもらえれば、あなたの今後の転職活動も良い方向へ向かうでしょう。
ホンネで話す
転職エージェントはあなたの転職をより良いものにするためのプロのアドバイザーです。
本音で話さないとあなたを理解できず、その後のサポートに良くない影響が出てしまう原因にもなってしまいます。
企業との面接ではありませんのであまり飾らずに自然な状態で話しましょう。
愚痴ばっかりにならないように注意
退職理由などネガティブな話をすることはまったくもって問題ありませんが、「前職の上司がひどいやつで~」と必要以上に詳しく話してしまうと、ただの愚痴に聞こえてしまいかねません。
そうなると担当の転職エージェントも、「退職原因はこの人にも問題があったのかも?」と悪い印象を与えてしまいます。
過去の実績はしっかりアピール
具体的な数字が出ている売り上げ実績・社内営業ランキングなどは必ずアピールしましょう。
転職エージェントが企業側にあなたはこんな実績を持った人ですと推薦してくれます。
転職意欲があることを伝える
本当に転職意欲がない場合は「とりあえず話を聞きに来ただけ」と伝えてOKです。
ですが、転職したいと思っている場合には「すぐにでも転職したい」と言っておくと、あなたの優先順位をあげて求人を紹介してくれます。
転職エージェント任せにならないよう注意
面談中は話の主導権はエージェント側になりがちですが、転職活動をする主人公はあなたです。
ですので、転職活動をエージェントまかせにしておくと、サポートするエージェント側はあなたは転職する気はないのかもと思ってしまうかもしれません。
電話面談も可能!地方・遠方からの利用法
実はほとんどの転職エージェントが電話での面談に対応してもらえます。
だいたい1時間ほど電話ができる時間を用意しておきましょう。また、電話の際にはあなたの学歴、職歴、保持資格などが確認されますので履歴書と職務経歴書を用意しておくと話がスムーズに進みます。
地方や遠方の転職者の方で近くに転職エージェントのオフィスがない場合は有効活用したいですね。
大手のエージェントは電話での面談や・土日・平日夜も面談可能です。
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面談が終わったら次は?
ここからいよいよ求人を紹介してもらい、企業との面接にすすみます。
しかし、転職エージェントのサービスは求人を紹介するたけではなく、企業に通用する模擬面接の実施や、履歴書や職務経歴書の添削など、あなたが転職に成功するためのサポートがたくさんあります。
担当エージェントに随時相談をし、転職活動を進めていきましょう!
転職エージェントを利用する際は、自分に合ったエージェントを選んで活用することが重要です。
以下の記事で、業種や職種・目的別におすすめな転職エージェントについて詳しくまとめているので参考にご覧ください!