他人とは違う動きで就職活動をしてみたい!
転職サイトに新卒歓迎と書いてあったけど、使えるのでしょうか?
最近は就活生からこんな相談を受けるようになってきました。
そんな時に私は、新卒で就職活動中の学生でも転職サイトを利用するメリットがあるので、転職サイトを見ることも就職活動における手段の一つとしておすすめしています。
近年は、利用するツールや就職活動での動き方などがテンプレート化してきたため、学生たちは、他の就活生の動きに合わせた活動をおこなう風潮になっています。
しかしその中で実は、就活生が転職サイト経由で新卒として採用される事例、つまり、転職サイトをうまく利用し新卒での採用をもぎとる就活生も出てくるようになりました。
この記事では、新卒でも転職サイトは使えるのかについて考察していきます。周囲とは違う方法の就職活動で、これからの長い人生での勝ち組を目指しましょう。
新卒と第二新卒は何が違う?
新卒と第二新卒って何が違うの?
新卒と第二新卒は変わらないって言われたけど本当?
新卒と第二新卒との大きな違いは、社会人経験があるかどうかです。
新卒は、卒業を控え就職活動を進めている学生を指すことが多いです。
一方第二新卒は、大学や専門学校などを卒業し一度就職した後、比較的短期間で退職し転職活動を進めている人を指すことが多いです。
最近、転職サイトに「新卒・第二新卒歓迎」と書いてある求人が増えてきたことから、転職サイトの求人を見た新卒採用を目指す就活生から、改めて上記のような質問をもらうことが増えてきました。
もちろん、「新卒・第二新卒歓迎」と記載がある転職サイトの求人は、ホームページや転職サイトなどから応募することで新卒でも応募可能な求人です。
ただ、いくら転職サイト上で、「新卒・第二新卒歓迎」と新卒と第二新卒が一括りにされていたとしても、新卒と既卒には大きな違いがありますし、そもそも第二新卒が行うのは転職活動です。
新卒向け求人と第二新卒向け求人の内容が異ならないなんてことは絶対にないはずです。
ですが、近年の就活生が、新卒採用で実際に就職した後の入社後の動きによって、新卒と第二新卒の採用での違いや、区別がなくなってきました。
それはいったいなぜなのでしょうか。
新卒採用市場は売り手市場の状態がここ最近続いています。
さらに、いずれ終身雇用制度がなくなるとの見方から、キャリアアップしていくために転職すること前提で就職活動を進めている就活生も多くなっています。
新卒採用で就活生を採用することに成功しても、短い勤務期間で転職していく傾向が年々強まってきているので、企業の採用担当者もそれに合わせた人材採用方針を取らざるを得ないのです。
そのため、現在は企業側も若手層の転職に対し寛容になってきている傾向にあります。
元来、第二新卒は、採用担当者の捉え方としては、二通りの考えに分かれていました。「早期退職をしてしまった人」と、「20代前半の若者なので新卒とは変わらない若者」という考えです。
以前は、「早期退職をしてしまった人」にマイナスイメージを抱いて、選考当初から、新卒とある程度分けて考えていました。
しかし近年は、この二通りの考えの内容自体は変わらないものの、人材不足によって、「早期退職をしてしまった人」側に属するような第二新卒でも良いから人材が欲しいと考える企業が増えています。
つまり、「早期退職をしてしまった人」の扱いが人材不足によって改善されてきたので、第二新卒でも新卒と同じようなプロセスで採用を行う企業が増えてきました。これが、新卒と第二新卒での採用での違いがなくなってきている理由です。
転職サイトはどんな人が利用できるの?
こんな意表を突くようなことを就活生から最近は言われるようになるほど、以前に比べて、転職サイトに新卒も歓迎と書いてあるような記載が徐々に増えてきています。
転職サイトは、転職者向けの求人情報を掲載することに特化した求人情報掲載サイトなので、どんな人でも利用はできます。しかし、転職サイトは元来、転職者に向けた情報に特化しているサイトなので、本来であれば、新卒採用を希望するような就活生が転職サイトを使うべきではありません。
転職サイトを利用する企業は、多くの場合、転職サイトに求人を掲載する理由が、「人材不足」ではなく、「即戦力が欲しい」という理由で掲載しています。
つまり、多くの企業は、人材不足で転職サイトに掲載しているわけではなく、優秀な人材が欲しい場合や、すぐにスキルを持っている人員を補填したい場合に掲載しているので、新卒採用を狙う就活生からの応募や問い合わせは考えていないものとなります。
多くの転職サイトでは、掲載企業側に情報の掲載期間によって代金が発生するものになっており、転職者の獲得に成功しようが、失敗しようがお金が発生するので、目的の人材以外である、新卒採用を目的としている就活生には、よほどのことがない限り、企業側もあまり興味を示しません。
転職者は一度どこかの企業を経由して再度転職先に入社する人
転職者希望者で、転職に成功する人の多くは、前職の経験などの自分が生かせるスキル。つまり、自分が入社後に転職先に力になれるスキルを持った状態で、転職先に入社する人がほとんどです。
そのような人達は、転職を経験してスキルアップをすることで、年収や自分の働き方を変えていくことを実践している人ばかりであり、転職サイト側も現状よりスキルアップを目指す転職希望者に向けたような求人を優先的に掲載しています。
つまりは、転職サイトを利用するべき人達は、入社後に転職先に力になれるスキルを持った状態で、転職を経験してスキルアップを希望する人が利用するべきサイトです。
就活生が転職サイトを使うメリットとは
しかし私は、転職サイトの利用は、情報収集の手段として就活生へのメリットがあるので、就活生から他人と違ったアプローチがしてみたいなどと言われた時には必ずおすすめしています。では具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ホームページを確認すると新卒採用をやっている可能性がある
転職サイトに求人を掲載している企業は、中途採用ができるという意思を明確に社外に示していることになります。
これは、考え方を少し変えると、「人材を一人は採用できる用意はある」と社外に示していることになります。
このような企業が新卒採用をやっている可能性は十分に考えられるので、興味がある企業のホームページに辿り着き、就活サイトに掲載されていないような新卒採用の情報を転職サイト上で見つけることができます。
就活サイトも、転職サイトと同様に、掲載料がかかるものとなるので、企業によっては、新卒採用をしていても、就活サイトに掲載していないがために、就活生に知名度がないような企業は、本当にもったいないですが、多くあります。その一部の企業が見つかる可能性があるので、気になった企業のホームページの採用募集は注目してみるようにしましょう。
心意気を買って面接等してくれる場合がある
転職サイトに掲載している企業で、就活生を採用するつもりはなかったのですが、採用して今では立派な戦力になっているので、当面は中途採用をやめて、新卒採用のサイトに掲載することにしました。
上記は、私が実際に採用担当を担当している某企業の社員から聞いた話です。
この企業が就活生を採用するつもりがなく、目も触れていなかったのに、急に採用をおこなったのは、就活生側からのコンタクトがあったのが理由です。
採用に関しての問い合わせ先として、転職サイト募集要項に掲載していた電話番号に、「新卒採用はやっていますか?」と就活生からの連絡がありました。
このご時世に電話で問い合わせてきて、さらに学生らしからぬ電話対応だったとのことで、担当者が大変気にいって、新卒採用をおこなっていなかったにも関わらず、上司に頼み込んで、面接を行うことに決定したそうです。
結果、中途採用を含め1人しか採用しないと決めていたこの会社が採用をしたのは、問い合わせをしたこの就活生でした。
このように一歩踏み出して問い合わせをする行動。
つまり、他の就活生がやらないような行動を行い、やる気や、本気度を見せることによって、企業側が動いてくれる可能性も全く無い訳ではありません。
気になった企業には、この就活生のように問い合わせをすることによって、道が開ける可能性もあります。
もちろん、多くの企業がこのようにうまくはいかない場合が多いとは思います。
しかし、当たって砕けるだけでも良い経験です。ぜひ気になった企業には自分から連絡をとってみましょう。
採用担当と話のネタになる
新卒採用の就活サイトと、転職サイトを並行して掲載し、中途採用も同時におこなっている企業も多くあります。
そんな企業に、就活で企業説明会に行った際などに、採用担当者と話をする機会が出てくる場合があります。
その際に中途採用をどこのサイトでやっていると具体的に指摘をすれば、採用担当からすると、「よく調べた」と感心されるでしょう。
中途と新卒の採用担当を分けている企業もありますが、多くの企業は、同じ人物が担当しています。
そこで、採用担当に念を押すように、中途採用で募集をかけている部分を補える人材であることなどを同時に伝えておくと、かなり好印象となるでしょう。
新卒も応募可能な求人を掲載している転職サイト!
新卒も応募可能な求人を掲載している転職サイトを2つ紹介いたします。転職サイトとはいえ、新卒採用を行なっている企業であまり知名度がない企業を探すチャンスです。ぜひ参考にしましょう。
リクナビNEXT
新卒向けの就活サイトも運営している、リクルートのリクナビNEXTです。リクナビNEXTは、求人数が他の転職サイトに比べると、圧倒的な数用意されていますので、情報の宝庫です。
さらに、新卒もやっていると同時に書かれているような求人も用意されていますので、誰もがまだ注目できていないけれども、優良な求人が眠っている可能性があります。
女性の転職type
女性の転職typeでは「新卒・第2新卒OK!の急募求人」の特集があるほど、新卒の求人が集まっています。
また、「産育休活用有」「育児と両立OK」「女性管理職有」など女性なら気になる条件の求人が豊富に取り揃えてあります。
毎週約500件の新着求人が届くほど企業からも信頼されており、人気職種の事務・経理・人事系の求人が多いところも魅力ポイントです。
新卒就活なのか第二新卒なのかによって利用するサイトを使い分けよう!
新卒と違い、第二新卒は転職扱いです。つまり、第二新卒が利用するべきは転職サイトで、新卒が利用するべきは、本来は、就活サイトなのです。
転職サイトを新卒がメインで使うことは、やはりおすすめできません。
ただ、転職サイトに、「新卒・第二新卒歓迎」との記載がある企業を探すことや、自分が興味ある企業を探すことなど、転職サイトを参考程度に情報収集の手段の一つとして利用する場合はメリットがあります。
そのように情報収集した転職サイト上の求人から、まれに転職サイトで、新卒向けの良い求人を見つけられることも事実です。
ぜひ、より良い求人を自分に適切な方法で見つけていきましょう。