近年の転職サービスの発展で、転職イベント(フェア)が、中途採用者対象の合同説明会として、規模が時間の経過とともに大きくなってきています。
転職希望者からしてみれば、希望の業界や職種を知れる良いきっかけとなるイベントですが、採用側の人事から見ても、中途採用者で良い人材を探したいと考えています。
つまり、うまくいけば、イベントをきっかけに転職にいたる転職希望者も出てくるのです。
せっかくイベントに時間をとって参加するのであれば、次に繋げたいですよね。
そこで今回は、転職イベントの雰囲気やイベントで転職成功を掴むための事前準備のノウハウをご紹介します。
転職活動に悩んでいる人などは、ぜひ参考にして、イベントに参加してみましょう。
転職イベント(フェア)って何?
転職イベント(フェア)とは
中途採用で転職希望者を採用したいと考えている企業が、1つの場所に集まってそれぞれ1つのブースを出展し、人事採用担当などが同席したうえで面談をおこなうイベントです。
新卒採用の時代に経験した合同説明会と同じようなものです。
雰囲気
dodaやマイナビなどの大手人材会社が主宰している転職イベントなどは特に、大規模なアリーナなどを会場におこなわれ、かなり多くの企業のブースと転職希望者が会場に訪れています。
基本的な雰囲気としては、企業側が積極的に話しかけてくるスタンスで、「話だけでも聞いていってください!」と呼びこまれたりします。
企業側で参加している人たちは当然、お金を払って出店しています。
「今日で面接〇人確約させる」など目標を持ってきているのため、フロアーは活気があります。
転職イベントのメリット・デメリット
メリット
転職イベントの最大のメリットは書類選考をしない状態で採用担当と面談ができることです。
そして、興味がある企業があれば「ちょっとお話させてもらえますか?」と言うだけで、企業との面談をスタートさせることができてしまうのです。
大手の大規模な転職イベントでは、求人を出していても、自身のキャリアでは転職がかなわないと判断をしてしまうような大企業がブースを出していることもあります。
そういった>企業でも、転職イベントの場で転職希望者から採用できるような人を探したいと考えているので、採用に直結する可能性もあるのがメリットです。
デメリット
まず、書類選考がない分、人気な企業には転職者が集まりやすく、順番に並ばなくてはいけません。
いくつか待合用のイスを用意している会場もありますが、それでも足りないほど人が並んだりします。
またイベントでは企業側が積極的に話しかけてくるので、いろんな企業の担当者からの視線があなたに集まります。
そのため、だらしないかっこうなどをしていると減点になることも…。
常に緊張感をもってビシっとする必要はありませんが、ある程度は気をつけたいところです。
さらにイベントならではですが、人も情報量もとても多いので体力が消耗してくると集中力がなくなってしまいます。
気になる企業がある場合は、なるべく入場と同時にブースを訪問しましょう。
おすすめの代表的な転職イベント!
転職イベントは大手企業や、公的機関が主催しているものなど様々な主催者が主催したイベントがあり、全国各地で様々な転職イベントが開催されています。
代表的なイベントをまとめていきますので、どんなイベントがあるのかを確認していきましょう。
マイナビ転職EXPO マイナビ転職セミナー
マイナビエージェントや、マイナビ転職を運営しているマイナビ株式会社が主催している転職イベントです。
大規模の会場を利用して開かれるので、参加企業の数も全国各地で安定的に多くなっています。
また、マイナビエージェントとマイナビ転職が、メインターゲットとして、20代後半から30代前半などの若手をターゲットにしていることから、参加者も若い世代が多くなっています。
doda転職フェア
doda転職フェアは、dodaを運営しているパーソルキャリア株式会社が主催している転職イベントです。
doda転職フェアも大規模の会場を利用し、多い時には300社以上がブースを出すなど、業界最大級の規模を誇っています。
また、doda転職フェアは、参加者の約90%以上が満足しているという回答を得ており、参加者の世代の偏りもない転職イベントであることから、転職希望者から非常に満足度が高い転職イベントです。
はじめての転職フェア
はじめての転職フェアは、リクナビNEXTの、株式会社リクルートキャリアが運営しているフェアです。
イベント名の通り、転職を初めて経験するような層にアプローチしているイベントなので、参加者のほとんどが20代から30代の世代となっています。
会場内に履歴書の写真撮影のブースなどの、転職を初めて経験する人に向けたブースが用意されています。
また、その他にも、女性向けの転職イベント「私の転職フェア」も主催していることから、株式会社リクルートキャリアの転職イベントは、明確なターゲットに向けた転職イベントを主催しています。
その他
また、その他にも、公共機関であるハローワークや市町村などが主催している転職イベントや、中小企業が主催しているイベントなどもあります。
大手企業ほどの規模ではないことが多いので、ブース内で担当者と面談できる時間に余裕ができるでしょう。
また、転職イベントには、ITエンジニアに特化したものや、保育業界や介護などの、業界に特化したものなどや、職種などに特化したものが随時開催されています。
専門職のスキルがある人などは、こういった転職イベントに参加をして、キャリアアップを狙っていくこともおすすめです。
イベントに参加する前の注意事項
転職イベントでは、時間の制限もあるので、事前に参加企業のリストから訪問するブースの優先順位を組むことをおすすめしています。
当日に転職イベントに向かうと、自分が目的の企業のブースが混み合ってしまって、次の企業に自分が興味のない企業に入って、結局興味がある企業の話を聞くことができなくなる可能性もあります。
そのため、あらかじめ参加企業のリストは公開されていますので、ランク付けしておくなどして優先順位をつけて、当日の大まかなスケジュールを組んでおきましょう。
そのスケジュールの空き時間は、他の業界の企業ブースに顔を出して、様々な人事と話をすることや、会場内で転職支援のブースがあれば利用するなどして、時間を有効活用しましょう。
転職イベントを有意義にするためのポイント
転職イベントに参加している企業の人事は、面談で気になる転職希望者を探しています。
本音で言えば、転職イベントで採用に繋がるような転職希望者との出会いを心待ちにしているのです。
そこで、転職イベントでは、あなたの希望する企業のブースがあれば、その企業ついて事前に研究しておいたうえで、その内容を質問することで人事に自分をPRしましょう。
企業について事前に研究している転職希望者には、人事採用担当は好感を抱きます。
こういったきっかけは、転職希望者からの熱意が感じられるので人事は覚えており、採用試験の優遇なども受けられる可能性が上がり名前を覚えてもらうことなども可能です。
人事との接点を見つけられるイベントなので、しっかりと目的の企業と面談をおこなうことを目標にしていきましょう。
服装はスーツで第1印象をあげよう!
転職イベントは、大半のイベントが服装は自由ということになっています。そこでまず事前に悩むのが、スーツを着るべきかどうかということになるでしょう。
主催者の意図としては、中途採用を希望して求人を出している企業をフランクに見てほしいという意思もあるので、このような形をとっているのでしょう。
ですが、絶対にどんな形での参加であれ、スーツで参加するべきだと私は考えています。
転職希望者に直接の関わりを持てる転職イベントで直接のスカウトが起きる可能性は拭えません。
極端な話ではありますが、転職イベントに参加した人材の中で、ブースでの面談などで接点を持った転職希望者が即戦力になると判断すれば、転職希望者へ即内定を出すことが可能です。
その可能性が考えられるのが転職イベントだということになるので、スーツを着て、しっかりとした格好で第1印象をあげておくことが良いでしょう。
これで安心!イベント中に行き詰ったときの対処法
転職活動に悩みはつきものです。
そういった場合には、転職イベントの会場内に設置されている転職相談ブースを利用することも1つの悩み解決方法です。
転職イベントでは、会場内に転職相談ブースで悩みを聞いてくれる場所が用意されています。
面接などの選考に対しての悩みや、転職をするかどうかの判断についても悩むこともあるでしょう。
このような悩みは、会場内の転職相談ブースでカウンセラーに悩み相談をしてみましょう。
特に、doda転職フェアやマイナビ転職フェアなどの大手が開催している転職イベントだと、会場内の転職相談ブースに、キャリアカウンセラーの資格を持った転職のプロが相談にのってくれます。
気軽にキャリアカウンセラーなどの転職のプロに相談できる機会はなかなかあるものではないので、転職についての悩みを解決するために、こういったブースを利用していくことも、転職イベントの有効な利用方法でしょう。
近道をうまく見つけて転職を成功させよう!
転職活動の方法は様々な方法があります。
転職イベントはその中でも、直接人事採用担当と面接以外の場所で面談ができる、貴重な機会を得ることができます。
現代の採用活動は、直接希望者と接点を持つことが重要視されているので、人事としても、貴重な時間と捉えられているでしょう。
そんな機会を逃しては転職成功の近道を意外と逃してしまっているかもしれません。
転職への近道を自分なりに見つけて、転職を成功に導いていきましょう。